こんにちは!プロモデラー林哲平です。
ケルバーダインのパイロット、1/35に縮小されたミニチュア人類素体「ケルバー」を制作しました♪
前々から作ろう!作ろう!と思ってはいたのですが、やっと出来ました♪
今回は「なぜケルバーを1/35にしたか」について語りたいと思います♪
ケルバーダインはなぜ、1/1スケールなのか?
超ざっくりですが、ケルバーダインは人口爆発を解決するため、1/35のミニチュア素体であるケルバーに人類は意識を移し、でもいろいろあって肉体に戻れなくなったので旧時代の日用品を組み合わせたロボを使って戦争している、というストーリーです。
そのあたりの詳しい設定についてはこちらで解説しています。
「なんでこんな意味不明な設定を?」と皆さん感じると思うのですが、これは日用品で作ったロボを、いかに説得力あるリアルな兵器にするか?ということを考えて作った設定なんですよ。
現在は塗装やウェザリングに技術が発達しているので、ある程度ミキシングができて、それっぽく塗ればそこそこカッコいいロボは簡単に作れます。
でも、それがリアルか?というと、よ〜く見るといろんな部分は日用品なので、それが巨大な兵器の縮尺模型か? と考えるとやっぱり不自然なんですよね。
2011〜13年ぐらいにかけて、初期のケルバーダインを作っていたころ、私はダンボール戦機のLBXを仕事でよく作っていました 。
で、LBXって1/1のリアルスケールなんですよ 「これだ!」って思ったんです。
ケルバーダインは日用品なので、1/1にすれば不自然に見えないのでは?と。
ロボットは人との対比で命が吹き込まれる
でも、1/1で戦わせる少年ホビー的なバトルロボットものにするには自分のデザインラインや作風はあまりにも渋すぎるのでしっくりきません 。
それに、兵器的なロボットって人との対比があってこそなんですよね 。
人が乗り込んで戦う、巨大な力!というのは私としては外せないポイントだったんですよ
そこで考えたのが、未来の世界で1/35に縮小されたミニチュア人類が旧世紀の日用品を組み立てて戦っている、という設定です。
まあ結構無理はあるのですが、これなら日用品出来ていても不自然にはなりませんし、なにより人との対比が生まれることで、小さくとも巨大な存在となります
1/35フィギアを自分なりに思い切り楽しむための「ケルバー」という存在
と、ここまで考えたところで10年前は力尽きたのですが、ついに!1/35に縮小された人類であるケルバーを作ることができたんですね♪
https://promodeler.net/2020/12/14/klberdyne/
今回、作るにあたって「いかに手を抜いて、それっぽく見えるものになるか?」を重視しています
それが頭部にかぶっているゴーグルです。
1/35フィギアって、目を塗るのがめちゃくちゃ難しいんですよ。
他が上手く塗れたのに、目が駄目だと全てを帳消しにして台無しにしてしまう。
特に女性だと、現在の最高水準に合わせようとすると顕微鏡を使って塗るしかありません。
私はメタルフィギュアやミニチュアが好きで、女性の顔を塗るために実体顕微鏡の導入も検討したのですが、それをするとなると他のジャンルを全て辞め、それに専心しないとレベルアップは見込めない、と感じました。
でも、目をゴーグルにすれば面倒な目を塗る必要が一切無くなります。
「1/35に縮小された人類であるケルバーは目にゴーグルがついているのが特徴である」 という設定を作ることで、私は苦手な目の塗装をスキップして、お気楽に楽しく1/35フィギアを作れるようにしたわけなんです♪
ケルバー第一号の制作途中写真 。
本当はタミヤの戦車兵を改造しようと思ったのですが、家にあった1/35フィギアが大昔にWFで購入したオーロラモデルの女性メタルフィギュアしかなかったのでそれから改造しています。
ゴーグル部分はエポパテをちょっと持って、ツマヨウジで凹みを作っているだけ。
これなら、誰でも簡単に一瞬で作れますし、実質、現在発売されている1/35フィギアにゴーグルをつけるだけでケルバー化して、遊びに組み込むことができるわけです。
こうやってならべてみると、ケルバーダインは人間の3倍ぐらい、だいたい4〜5メートルぐらいのボリュームがある人型兵器であるように見えてくるわけですね♪ ケルバーダインは1/1でもあり、1/35でもあるロボなんですよ♪
というわけでケルバーとケルバーダインのスケール設定についてでした♪
これで、目の塗装に悩むことなく、私は心置きなく1/35の女の子フィギアを気軽に作れるようになったわけです!
「 1/35フィギアが作りたいけど、顔塗るのが難しすぎるし……」という私のような人にも、「これは未来世界の住人、ケルバーだよ」ということで1/35フィギアの製作やカスタマイズを楽しんでいただけたらな〜と思っております。
コメント