こんにちは!プロモデラー林哲平です。
今回はケルバーダインの塗装こと、RIC(リアルイマジネイティブコーティング)に欠かせないプライマーである、ホルツのバンパープライマーを紹介します
ケルバーダインはポリプロピレンやら、謎プラスチックやら金属などなど、通常なら「塗装には向いていない」という素材で構成されています
これだと、普通のプラモデル用の塗料をそのまま塗っても定着しにくいのですが…… バンパープライマーを全体に吹き付けて下地を作ることで、塗料がグンと定着しやすくなるんですよね
それではバンパープライマーの解説行ってみましょう♪
ホルツのバンパープライマーとは?
ホルツのバンパープライマーは自動車用の塗装下地プライマーです
バンパーやドアミラー、スポイラー、エアロパーツなど、ウレタンやFRPなどのプラスチック部品の塗装下地として使われています
自動車は屋外で風雨に晒されるものですし、ウレタンやFRPなどは薬剤耐性が強いぶん、塗料も定着しにくいので、そのぶんプライマーもすごく強力なんですよ。
バンパープライマーとの出会い!
これをが何故、私がケルバーダインに使うようになったかといいますと
元々は塗料を弾いてしまう、昔のタミヤMMシリーズのベルト式ゴムキャタピラを塗装できる!と確か大学生ぐらいの頃に読んだアーマーモデリングに載ってたからなんですよね
当時はお金が無く、モデルカステンのキャタピラやフリウルのキャタピラなんかはとても買えず、かといって連結キャタピラを毎回組み立てるのは大変だし、でもいっぱい戦車つくりたいし……
というわけで価格がリーズナブルな、リニューアルタイガーⅠ以前の安いMMをよく作っていたんですが、これがあれば塗料弾くゴムキャタピラが塗れる!すごい! という理由で使うようになったんですよ
で、2012年に勢いでそのあたりに落ちているゴミでこのケルバーダイン第一号である「グルヌ」を作ったとき、これはそのまま塗っても絶対塗料がすぐ剥がれると思ったんですよ。
なんせ、空き地に大量投棄されていたレンガの欠片とか使っているので、これは普通色乗らないよなあと。
でも、とりあえずバンパープライマーを吹いて塗ったところ、十分な塗膜強度が得られることがわかり、それ以降愛用しているわけです♪
バンパープライマーの吹き方!
さて、いよいよ本番、バンパープライマーの吹き方です
これは普段プラモを作っているときとは全然違い、
ケルバーダインにバンパープライマーを吹くときは、全身くまなく塗料が行き渡るようにプシュ〜!とドバっと吹いています
もちろん、塗料が垂れたり、表面が溶けたりするのですが
「ケルバーダインは旧人類の日用品で構成されている。日用品は耐久力や利便性が最優先された素材で構成されているため、そのままでは「RIC(リアル・イマジネイティブ・コーティング)」を施してもすぐに剥がれてしまう。戦闘中にRICが剥がれるとケルバーダインの性能が大幅に低下し、これは死活問題となる。それを解決するのがHBPプライマーだ。素材の表面を融解して定着させるため、塗膜強度を最優先した下地形成が可能となるのだ!ほとんどのケルバーダインの表面には、RIC強度を高めるため、大量にHBPプライマーを吹いた後が見られる」
という設定にしております♪
ケルバーダインの塗装である「RIC(リアル・イマジネイティブ・コーティング)」についてはこちらの記事で詳しく解説しております↓
いや〜普通にプラモを作るときに、表面のディテールを損なわず、塗料がが垂れないように「シュッ!シュッ!」って缶スプレーを吹くのって結構面倒なんですよね。
ケルバーダインはその点、アバウトな模型なので、もうドバっと下地作り最優先で吹いちゃってください♪
このズーブンは結構バンパープライマー吹きすぎて場所に寄っては液垂れが出来ている部分もあるのですが、ご覧の通りウェザリングしたらほとんど目立ちません
バンパープライマーは強力なため、たいていのプラスチックの表面を溶かすのですが、私は表面の溶けた荒れも、まあ鋳造表現や鋼鉄の地肌の凹凸のような「味わい」の1つとして楽しんでおります。
というわけでケルバーダインの必需品、「HBPプライマー」ことバンパープライマーでした♪
ぜひ、活用してみてくださいね♪
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