ケルバーダインにおいて、重要な構成素材であるのがALGワイヤーだ。
今回はALGワイヤーのルーツ、ケルバーダインの性能向上への影響について解説する。
ALGワイヤーとは?
AGLワイヤーは主にハンドレッドから採掘される、金属製のワイヤーである。
かつて旧人類が航空機などに使用していた金属であるアルミニウムで構成されており、軽く、強度と加工しやすい柔らかさを備えているため、ミキシングワールドでは様々な用途に使用されている。
アルミそのままのシルバー以外にも赤、青など着色されたワイヤーが発掘されているが、旧人類がただのワイヤーにこれほど多くの色を求めた理由は未だに不明である。
外見上では判別が難しいのだが、より硬い素材であるスチール製のワイヤーも発掘されている。
しかし、人類遺跡から最初に発掘されて普及したワイヤーがアルミニウム製だったため、金属製ワイヤーは一般的にどんなものでも「ALGワイヤー」と呼ばれている。
このため、加工時に素材を誤って裁断用の刃が欠損する事故が多発しており、それぞれのワイヤーごとに専用名を付けるべきであると多くの再生構築士が要求しているが、まったく定着する様子が無いのが実情である
ケルバーダインへの採用と影響
ALGワイヤーの発見により、ケルバーダインの性能は大幅に向上した。
当初、都市建築用の補強程度にしか使えないとされていたALGワイヤーであったが、これをケルバーダインの内部に骨格として組み込むことで、機体強度が格段に上昇することが判明したのである。
初期のケルバーダインは構造物をゼノダインで無理やりつなげていただけであった。
そのため構造的に大変脆く、数十cmの段差から落ちただけでバラバラになる、行動時間が長くなると部品がちぎれるため頻繁なメンテナンスが必要であるなど。その行動力や戦闘力には限界があった。
ALGワイヤーを骨格としたケルバーダインはアルミニウムの剛性を利用できるため、それ以前よりもはるかに頑丈となり、激しく多様な動きに対応できるようになったのだ。
フレーム構造により以前より再生構築に必要な部品数が減少したため、ケルバーダインはより小型化していく。量産性も向上したことで価格も下がり、より幅広い層に普及していくことになったのだ。
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