こんにちは!プロモデラー林哲平です。
ケルバーダインをいろんな人にも作ってもらいたい!世界中が模型店になるし!
とか、思っていたのですが、いまいち、どうも
「異常に難しい、変態的なミキシングビルドをしている」
「ついに林はミキシングビルドに魂を売ったのか」
と周りから見られていることを最近ようやく気が付きまして。
まあ、ミキシングビルドにはもう35年以上前に魂を売っているので、今更、という感はあるのですが
それならば、できる限り簡単に、誰でも作れる、シンプルで入門的で作りやすいケルバーダインを再生構築しよう!
と、考えて作ったのがこのズーブンです。
それではケルバーダイン、再生構築行ってみましょう♪
ガチャのカプセルで頭を作る!
ズーブンの基本になるのはガチャのカプセル。
これならどこでも手に入りますし、なにより形がシンプルでパーツがくっつけやすい!
まるっこく、可愛らしくて親しみやすいのも魅力です。
私は何も考えないと、ついつい、邪悪極まりないシルエットのメカをミキシングビルドしてしまうので…
それにしても、カプセルの形が昔とずいぶん変わりましたね〜
四箇所空いた穴がいい感じだよな〜と思ったので裏側からスナップボタンを押し込んで、瞬間接着剤で固定します。
なんか四つ目っぽい感じで、SFメカの頭部らしくなってきました♫
エジェクターはシュミテクトの蓋を使う!
ケルバーダインの背中にはガイストダインのような特殊な奴じゃ無い限りバーニアがついていますが、これは「エジェクター」というユニット。
今回、エジェクターには使い終わったシュミテクトのフタを装着しています。
歯磨き粉の蓋って、内側のディテールが精密なのでそのままくっつけるだけで大型バーニアになるんですよね
〜
消費量的に月一ぐらいしかゲットできないのが難点ですが、オススメのパーツです。
あ、うっかり写真を取り忘れましたが、カプセルに直接シュミテクトの蓋を取り付けているわけではなく、キャンドゥで購入した女性用の化粧クリームケースの蓋をカプセルにくっつけて平面を作ってから、そこにシュミテクトの蓋を接着しています
腹部〜腰を作る!
お腹〜腰へと繋げるための基部を洗濯バサミで作ります 。
接着剤が効きにくいポリプロピレン製なので、エポキシ系接着剤でガッチリと固定します。
固着中のズレを防ぐため、マスキングテープを貼り付けて待ちます 。
10分くらいで固定されるんですが、それでも待ち時間がもどかしいんですよね♪
腰への基部として、ダイソーのメタルフリープチクリップを装着 します。
これはプラ製で接着剤も効きやすいし、挟んで仮止めできるんで位置調整もしやすいんですよ
なにより、肋骨風の形状をしているので生体メカ風の内部フレームパーツとしてめっちゃ使えるんですよね♫
腰ブロックに、ダイソーのシガレットフィルターに入っている3個入りサービスケースを接続 。
ハンダゴテで穴をあけて、手芸用の3mmアルミ線で繋げ、エポキシ系接着剤で固定します 。
ただ、このままではちょい寂しいので……
ハトメを股間から脚部へと繋がる基部として装着しました。
ハトメって、いっぱい入ってるし、金属パーツなのでディテールもシャープだし、安いんでケルバーダインの制作にはめっちゃ多用するアイテムなんですよ
脚部を作る!
胴体だだいたい出来たので次は足をつくります 。
今回はシンプルかつ、そんなに強そうにする予定では無いので、洗濯バサミを二つに分けてソールとし、シガレットフィルターをくっつけて足首関節とします。
首にメタルフリープチクリップを装着 これでスネぐらいの高さまで足が伸びました♫
手芸用の3mmアルミワイヤーを内側に通して…
ぐいっ!と曲げます これで足の基本系が出来ました♫
股間にワイヤーを通して…
もう片方に突き出したワイヤーを曲げて、反対側の足の基礎も作ります 。
ワイヤーは長めに取っておき、長い部分はニッパーでカットして、同じ長さに揃えればOKです。
長さがそろったら、先に作ったスネから下をエポキシ系接着剤で固定します。
ケルバーダインは固定なので、足首が浮くと見栄えが悪いのですが、足の内側にワイヤー通しておくとほんの少しだけ微調整できるんですよね 。
接着剤が固まるまで、その辺りのもので台をつくっておくと楽です♫
足がつきました! ここまでくるとグっとケルバーダインらしくなってきました♫
さて、次は腕を作るか、足に外装をデコレートしていくか……楽しい悩みどころですね
各部のデコレート!
フロント部分に寂しさを感じたので、ヒゲ剃りの刃をくっつけてダクトを追加してみました♫
この辺りのデザインは、先に制作したバテスとブリアードと合わせています
まだまだフロント部分が寂しいな〜と感じたので、スプーンでフロントアーマーを追加してみました♫
さらに調子にのって、スネ正面にもスプーンで装甲を追加してみました♫
いや〜思った以上にピッタリでした! スプーンて、なんでこんなに装甲パーツとして優れているんでしょうね?
絶妙な曲面に、避弾経始を感じるんですよね
靴部分の空疎感が気になったので、洗濯バサミのソールの上にヒゲソリの取っ手先端部分をくっつけてスニーカー風にボリュームアップしました♫
ピタリとパーツが収まると気持ちいいですね。
腕を作る!
脚が出来たので次は腕! いきなり腕が生えるのは変なので、ハンダゴテでボディに穴を開け、ハトメを埋め込んで肩基部を作ります。
なんとな〜くハトメを重ねてみると…! いい感じのジャバラ風ディテールになりました♫ 多重ハトメはいろいろ応用できそうです
腕は3mmアルミ線を芯に、メタルフリープチクリップ、シガレットフィルター、ヒゲソリの持ち手を組み合わせてシンプルにまとめてみました♫
胴体と合わせてみると、バランスもピッタリ♫ 腕がつくと、グッとケルバーダインらしくなってきました
指はプラ製フォークとホッチキスの針を組み合わせた、いつもの「林指」で制作。
お手軽ながら、メカニカルなイメージを強調してくれます
ついに両腕装着! 今回は両手ともマニュピレーターな、作業型ケルバーダインにしてみました♫
でも、もう少し、なにかこのままだと寂しい感じがするんですよね……
スプーンでさらにデコレート!
足りないのは肩アーマーだ!と感じたのでスプーンの先を切り出して装着!
全体のラインがなだらかになり、より丸みを帯びたシルエットになりました♫
最後にお尻にアルミ線が剥き出しになっていたので、ホッチキスの針を接着して隠しつつディテールアップ♫
ホッチキスの針って、等間隔の精密ディテールが魅力ですよね〜
ズーブン、構築完了!
ケルバーダイン、ズーブン構成完了です!
「ズーブン」という名前はスプーンを使いまくっているので命名しました♪
ズーブン四面図。
今回は作業用、ケルバーダインという設定なので、両腕はマニピュレーター、かつ、できうる限り強そうにならないように、丸っこいフォルムで制作しております。
さて、次回は「RIC(リアルイマジネイティブコーティング)」こと塗装編となります♪
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