ケルバーダイン ブリアード再生構築過程。ヘアスプレーチッピングで100均アイテムを鋼鉄の質感に!

こんにちは!プロモデラー林哲平です

今回はブリアードの再生構築過程を紹介します♪

目次

初のリザレクトケルバーダイン、どうしよう?

ケルバーダインを再開して、エグゼクトのバテスはさらっと形になりましたが、迷うのが相対するリザレクト陣営です

私がなにも考えずに作ると、100%エグゼクトになっちゃうので、少しでも差異をつけないと!

というわけで昔作ったブリアードの次世代機を想定し、再生構築開始です!

重装系の機体としたかったので、装甲板をイメージして四角いパーツをメインに構成しています

が、意外と100均アイテムは丸いものは多くても、四角いものは少ないんですよね

いろいろ素材を探し回った結果、年配の方の薬の飲み忘れを防ぐための、いっぱい繋がった四角いお薬ケースを分解して各部に装甲として配置しております♪

左腕の5連装砲はシガレットフィルターを使用

プラスチック製で、瞬間接着剤とかも効くのでケルバーダイン制作には欠かせないアイテムです♪

10年ぶりのヘアスプレーチッピングにチャレンジ!


再生構築完了したものの、悩んだのがRICです

どんな色に塗ったらいいか、なかなか思いつかなかったんですよね

というわけでツイッターで皆さんに「どんな色に塗ったらカッコいいかな?」と聞いてみたところ、さまざまなアイディアをいただきました!

忍まつさん@ninninmatu の「重機風」というのが重量感のあるデザインとマッチしそうだと感じたので、ヘアスプレーチッピングを使った、オレンジイエローなブルドーザー風に塗装することに決定です!

それではヘアスプレーチッピング行ってみましょう!

ヘアスプレーチッピングはその名の通り、髪を固めるケープのようなヘアスプレーを使って、リアルな塗料の剥がれを再現するというウェザリング技法です

まずはラッカー系塗料で、剥げて露出させるための下地を塗ります

今回はガイアカラーのアルティメットブラック+レッドブラウンで調色しました

下地塗装をしたら、やってきましたヘアスプレーの出番です!

今回は日本全国入手しやすい、ケープスーパーハードを使用しています

これをそのままぶっかける!のではなく!

一度、エアブラシのカップにケープスーパーハードの中身をぷしゅ〜っ、と吹き出して、それをエアブラシで吹き付けるんですよ

ドバっと吹き付けると、塗膜が分厚くなりすぎてしまい、ディテールのシャープさを損ねてしまうんですよ

ヘアスプレーチッピングは下地がラッカー、上掛けする塗料がアクリル系と決まっています

今回はタミヤアクリルのオレンジ+フラットフレッシュを混ぜて全体に吹き付けました

溶剤は普通にエアブラシ塗装をするときよりも気持ち多めに入れておくとあとで剥がしやすくなります

なお、時間が経ちすぎ、塗膜が乾燥しすぎると剥がれなくなるので、塗装後は2時間ぐらいまでを目安に剥がしていきましょう♪

水をつけた筆で表面をこすっていきます

だんだんアクリル塗料の塗膜がふやけてきて、表面が剥がれて下地が露出し、リアルな色ハゲ表現が簡単に出来るんですよ♪

ただ、やりすぎると色がごっそり剥がれ落ちて下地色だけになってしまいがちなので、様子を見ながら少しずつが鉄則です

剥がし作業には歯ブラシも使います。

ここで便利なのが子ども用の歯ブラシ

ヘッドが小さく、細かいところにまで入るうえ、ブラシのコシがほどよいため、すごく作業がしやすいんですよ♪

ヘアスプレーチッピング完了です!

下地色がいい感じに露出し、道端に放置されているブルドーザー感がすごく出てきました♪

ラッカーの下地は水ではハゲないため、このような独特の表現になるわけですね♪

なお、ヘアスプレーチッピングだけだとちょっと色ハゲが不自然になりがちなので、ここにスポンジチッピングや筆での書き込みなど、複数のチッピングを組み合わせるとよりリアルに仕上がるんですよ

今回もこのあと、他のチッピングやウェザリングで調整してあります

各部のウェザリング!

右腕のドリルは石膏ボード用のナイロンアンカーを使用 しています

これがディテールがめっちゃシャープで、形も実用的ですごくいいんですね!

メタルカラーのダークアイアンを塗って軽くティッシュで磨けば本物の鋼鉄ドリルに早変わりです♪

ブルドーザーといえばサビサビの排気管が欠かせません♪

これ、熱により排気管周りの腐食が早く進むためなのですが ここはMr.ウェザリングパステルをアクリル溶剤で溶き、上から粉を叩きつけてきなこ餅みたいにまぶす感覚でつけて表現しています

完成!ブリアード!

ブリアード、RIC構築完了です!

各部のウェザリング後、最後に鉛筆の芯を紙やすりで削り、各部のエッジにこすりつけています

こうすると、鉛筆の鈍い金属光沢により、鋼鉄のような重量感が醸し出されるんですよ♪

というわけでケルバーダイン、ブリアードでした♪

1年半越しにやっとバトルストーリーと再生構築過程をまとめることができました♪

それにしても、ヘアスプレーをプラモに塗ろうだなんて、誰が一番最初に思いついたんでしょうね?

ヘアスプレーチッピングは昔、アーマーモデリングで外国人モデラーが技法解説をしていた記事を読んだのがファーストコンタクトだったので、ルーツは海外だと思うのですが……いやあ、気になりますね!

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この記事を書いた人

徳島県三好市三野町生まれ
2005年より模型専門誌月間ホビージャパン編集部に所属
プラモデルを作る専門家「プロモデラー」として、公私共に3000体を超えるプラモデルを制作
プラモデル技法書「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ6冊を執筆
「誰もが、思い切り自由に作れる作れる模型」をテーマに、ケルバーダインの制作、普及活動に奮闘中

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