超重量級の臼砲を日用品で再現してみる。ケルバーダイン ドルトガMX30再生構築過程

こんにちは!プロモデラー林哲平です

今回はドルトガMX30の再生構築過程を紹介したいと思います♪

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大砲のプラモが欲しい!けど高い!

私が所属している、ホビージャパン編集部では毎月25日の発売日に、新宿のヨドバシカメラの模型コーナーで作例の展示をおこなっています

そこでついでに、いろんなプラモデルの新商品を物色するのが楽しいのですが……!

あるとき、ACE Modelsという、1/72AFVモデルを発売しているメーカーから、私が大好きな、旧ソ連のBR-5 280mm臼砲が発売されていたんです!

これです!

これはもう買うしかない!と手をのばしたのですが……

お値段なんと、7000円!

いや、この値段は決して高いわけでは無いんですよ

マニアックなプラモで、生産数も少なく、おまけに円安ですし。

むしろ昔のレジンやメタルの時代に比べたら安いのですが……

ちょっと、買うのに躊躇しちゃったんですよね

実際、買って完成するかどうかわかりませんし

いや、完成するかどうかでプラモを買う判断をすること自体、モデラーとしては失格なのですが…

昔の自分なら迷わず買ってたんですけどね

で、思ったんです

だったら、ケルバーダインで作ればいいのでは……と

ちょうどバテスの砲撃型を作らないとな〜と思っていましたし、いざBR-5ならぬ、ドルトガの再生構築スタートです!

ドルトガMX30再生構築過程

 再生構築開始です!

 今回はベースとなるバテスMX30の構成があるうえ、BR-5という目標があるので、あっという間に形が出来ていきます

悩んだのが足回り

やはり、キャタピラは外せないのですが、どうしても部品数が多くなっちゃうんですよね。

化粧用のクリームケース、シガレットフィルター、ダイソー電車の転輪、ホームセンターで買った電子部品を組み合わせて基本を作り……

さて、キャタピラは何を使いましょう?

最初は 幅広の輪ゴムを巻いてみたのですが、いまい重量感が出ません

そこで、ナイロン製の結束バンドを等間隔に切り離し……

ゴムに瞬間接着剤でくっ付ければ連結風キャタピラの出来上がり!

AFVモデルの連結履帯とほぼ同じ構成なので、リアル感も抜群です♪

横から見るとこんな感じです

輪ゴムの弾力があるので、ちょっとだけサスペンション風に動くのが楽しい♪

キャタピラを装着!

いよいよBR-5っぽくなってきました!

ドルトガMX30再生構築完了です!

もちろん、色はグリーンにするつもりなんですが、息子に「エグゼクトのケルバーダインなら黒でしょ。緑は無い」って言われました…

いや、エグゼクト側ももっといろんなカラバリが欲しいんですよ…

AFVモデル風にカラーモジュレーションでRIC!

さて、リアルイマジネイティブコーティングの時間です

まずはバンパープライマーを全体に吹き付けて下地作り

砲身をスタイロフォームに突き刺して乾燥中です♪

全身をMr.フィニッシングサーフェイサー1500ブラックで下塗り

このままでもいいかなあ感がかなりしてきましたが、やっぱりグリーンで行きます♫

グリーン単色は単調になりがちなので、お気楽カラーモジュレーションで手軽に立体感を強調して塗ります

まずは全体に暗めのグリーンを塗装します

次に下地に使ったグリーンにイエローを混ぜて、明度と彩度を上げた色を下地を塗りつぶさない程度に吹き付けます

さらにイエローを加えて明度と彩度を上げたグリーンを光が当たる面に吹きつければカラーモジュレーションなグリーンの出来上がり♫

元々立体感の強いデザインですので、くどくなりすぎないように、 モジュレーションによるグラデは薄めにしています

頭部?にエグゼクトマークをマスキングして追加

最初に白で塗ってマスキングするほうが楽なんですが、最後まで場所に迷うのでこうなりました

キャタピラは水性ホビーカラーのマホガニーを筆塗り

はみ出してもマジックリンで修正できるので気が楽です

全体のツヤを消した状態

ここからいよいよ楽しいウェザリング!

ここ最近はしっかりしたAFVモデル風の汚し塗装ってあまりしてなかったので、がぜんやる気が出ます

全体をMr.ウェザリングカラーのグランドブラウンでウォッシングし、タミヤスミイレ塗料のダークブラウンでピンウォッシュ

……う〜ん、結構変わってるんですけど、遠景だとあまり変化がわかりませんね

足回りはピグメントをアクリル溶剤に溶いて土汚れを表現

昔、モンモデルのブルドーザー作ったときに買ったのがまだいっぱいあるんですよね

久々に使いました

キャタピラはアクリル塗料で溶いたピグメントを塗ってから、ダイソーのペイントマーカーシルバーでドライブラシ♫

金属感を強調しております

砲口とマズルブレーキ周りにはスス汚れをフラットブラック+フラットベースあらめ・ラフを混ぜたものを吹き付けて追加しています

排気管はMrウェザリングパステルをアクリル溶剤で溶き、サビ表現を加えています

各部のエッジには鉛筆の芯を粉末にして、指で擦り付けています

こうすると下から鋼鉄の地肌が剥き出しになったように見えて、めっちゃ重量感が出るんです

ゼノアイはスナップボタンにバンパープライマーを吹き、クリアーレッドを上掛けして下地の金属色を生かしたメッキ調レッドとしています

ドルトガMX30、RIC完了です!

いや〜この重量感!

BR-5は買うのスルーしちゃいましたが、ケルバーダインで大砲欲をたっぷり満たすことができました♪

というわけでケルバーダイン、ドルトガMX30再生構築過程でした♪

これからはほしいけれど買えない!というプラモはケルバーダインで作っちゃうのもアリですね〜♪

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この記事を書いた人

徳島県三好市三野町生まれ
2005年より模型専門誌月間ホビージャパン編集部に所属
プラモデルを作る専門家「プロモデラー」として、公私共に3000体を超えるプラモデルを制作
プラモデル技法書「ガンプラ凄技テクニック」シリーズ6冊を執筆
「誰もが、思い切り自由に作れる作れる模型」をテーマに、ケルバーダインの制作、普及活動に奮闘中

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