ケルバーダイン ドルトガMX30 バトルストーリー第19話『戦場の女神』

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ドルトガMX30バトルストーリー『戦場の女神(MC0035年)』

エグゼクト第二の都市イヴァンダ
この地は、かつて繁栄を極め、争いにより消滅した開拓都市ガイガ・イマーグの住民たちが新たに築いた都市だ

かつての戦訓により、イヴァンダは都市の防衛を重要視している
イヴァンダ防衛隊がエグゼクト第一軍と名を変えても、本質は変わらない
だが、今、イヴァンダは騒然とした空気に包まれている
エグゼクトシティがリザレクトの攻撃により陥落し、落ち延びた避難民がこちらに向かっているというのだ

エグゼクトシティからの伝令によると、驚異的な性能を持つ、謎の新型ケルバーダインに追撃されているという

大総統ゼノヴァの命により、俺、ガズー・ウォルドムは避難民救援部隊に選出され、大急ぎで出撃した

「「頭つき」か…」

俺たちウォルドム族は頑健な体と引き換えに、感情が平坦だ。俺も軍歴は短いほうではない。何度も命の危機に遭遇したが、死を恐れたことはない。

「急げ!「頭つき」は早い!急ぐのだ!」

司令官の激励が飛ぶ

俺の騎乗するドルトガは砲撃に特化したケルバーダインだ
その姿は、旧人類が戦争に使ったという大砲そのものと言っていい


キャタピラが千切れるぐらい、全速力で回して前進する

「来るぞ!」

避難民たちの後ろを、謎のケルバーダインが猛追している


これが「頭つき」だろう
異常な姿だ。人形に近すぎる
これでは15分もたたず、騎乗者は融合死するだろう

だが、どんな敵であろうとやることは変わらない
両腕のアウトリガーで地面をガッチリと掴み、衝撃に備える

胴体中心のカノンで「頭つき」に狙いを定め、力を開放する……!

雷が落ちるような、巨大な砲声が戦場に轟く
今まさに、避難民に襲いかからんとしていた「頭突き」に砲弾が直撃し、バラバラに吹き飛び、燃え盛る破片が周り一面に散らばった

旧人類は大砲を「戦場の女神」と崇めたという
彼らは愚かだったが、その意見にだけは同意する

一機、二機、三機……もう、どれぐらい撃破しただろうか?
「頭つき」の波が止まらない
まるで無限に湧くギチのように襲いかかってくる

「頭つき」が砲撃を回避する
この短期間に成長したのか?
いや、俺が疲れて、命中精度が下がっているのだ

ミキシンクロレートも上がってきた
あと動ける時間は、おそらく30分もないだろう

だが、そこで「頭つき」の動きが急に変わる
高速移動する一機のケルバーダインに「頭つき」たちは気を取られているのだ


あれはバーリンド族の高速移動型ケルバーダイン「バリゴ」の姿だ

バリゴは巧妙に「頭つき」を誘導し、俺達に有利な位置を作り出す

パイロットは相当な腕前だ

「感謝する……!」

バリゴとの連携で、「頭つき」を撃破していく

戦場のあちこちで、「頭つき」は攻撃も受けていないのに自爆していく
限界を先に迎えたのは、リザレクト軍だったのだ

我々は勝利した
部品回収型ケルバーダイン、ゲベルが敵、味方の残骸を集めている
「頭つき」の散らばった手足が、うず高く山のように積み上げられている

俺はバリゴのパイロットを探していた
彼がいなかったら、俺もこの残骸の中にいただろう
俺達ウォルドム族は寡黙で、話すのは苦手だ
だが、一言でいい
礼が言いたかった

戦場の片隅で、それを見つけた
バリゴの胴体に使われていた、OKMシャモジが墓標のように地面に突き刺さっている

「感謝する」

勇者の魂に祈りを捧げる
このOKMシャモジには、彼の魂が宿っている
必ず、彼の遺族に届けると強く心に誓った

ドルトガMX30 機体解説

ドルトガMX30はエグゼクト軍の砲撃型ケルバーダインである

バテスMX30がベースとなっており、胴体中心に搭載したKACカキャノンで、最大射程は15メートルの長距離からの砲撃が可能となっている。


下半身はキャタピラになっており

腕部は砲撃の衝撃を緩和するための、巨大なアウトリガーになっている

これは強力な砲撃の反動に耐えうるための構成である

初代ドルトガから大きく変わったその姿は旧人類が戦争で用いた自走砲そのものであり、人体からの乖離度が高いため、ある程度のエグゼクスを重ねたものでないと上手く扱うことはできない

ドルトガは伝統的にエグゼクト10氏族の一つ、ウォルドム族が扱いを得意としている
ウォルドム族は始祖であるウォルドムの意思を受けつぎ、寡黙で冷静かつ砲撃に優れた適正を持っている

砲撃が響き渡るミキシングワールドの戦場では、ドルトガとウォルドム族の姿を必ずと言っていいほど見ることができるだろう

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