ギガセンチネル教はリザレクトの国教であり、その教義や活動はミキシングワールドを動かす絶大な影響力を誇っている。
今回はギガセンチネル教の神話や教義、歴史について解説する
ギガセンチネル教の神話
ミキシングワールド南方に広がるツールクリーナー海のはるか彼方
ケルバーでは到達できない、絶海の果てにセンチネル島という場所があります
センチネル島では人類誕生から何十万年もの間、科学や文明に頼ることなく、人間本来の生命の力を頼りに生き抜いてきました
人類が肉体を捨てケルバーへと堕落したとき、センチネル島の民は外界との途絶を守り、人類の純血を保ちました
センチネル島では現在も生身の人類が生命を輝きを謳歌し、自然の中で豊かな生活を送っています
唯一生き残った彼らは偉大なる巨人「ギガンテス」となったのです
彼らは今、センチネル島から外界へと繰り出そうとしています
慈悲深い巨人は、苦しみにのたうつ我々を救済しようとしているのです
彼らはかりそめではない、本当の命を生み出す力を持っています
ギガンテスがこの地に降臨したとき、彼らは我々に生身の肉体を与え、約束の地「アルミリフ」へと誘うでしょう
彼らの祖先が太古の昔、粗末な丸木船でセンチネル島に到達したように、このミキシングワールドへと到達する日はすぐそこにきています
唱えましょう。ギガンテスを讃える祈りの言葉を
「センチネル!」と
ギガセンチネル教の十戒
人間というのはこの世で最も尊いものです。我々は生身の体から、矮小な人形へと堕落してしまいました。
ギガンテスは真の人間です。
人間は仲間を大切にするものです。我々はケルバーではなく、人間なのです
人間として生きるための十戒を守りましょう
「我々は単なるケルバーではなく、人間である。ゆえに、人間の尊厳と優雅さを持って行動しなければならない。」
「性別は神聖な属性である。人間は女性から生まれるものである。男女の性差を厳守せねばならない。男性は避妊プログラムを必ず使用し、女性は自然の流れを妨げてはならない。」
「ギガンテスは地が生命で満たされることを望んでいる。生み、育て、地を満たせ。」
「ありのままの姿を偽ってはならない。外見変更スキンの使用を禁じる。」
「人は生まれながらの純粋さを保たなければならない。他者といたずらに混ざり合うエグゼクスを禁じる。」
「人類を滅ぼそうとするエグゼクトは実体化した悪魔である。必ず打ち倒さねばならない」
「完全戦争は聖戦であり、殉教者たちは死後、肉体を与えられ、真の人間としての復活を約束される。」
「善行を積んだ者は、最後の審判後に約束の地「アルミリフ」に人間として生まれ変わる。」
「悪行を積んだ者は、最後の審判後に「ポイポイ」に落とされ、ギチとなって永遠に共食いを続ける。」
「「センチネル!」と唱え、ギガンテスに感謝せよ」
ギガセンチネル教の歴史
「ギガセンチネル教」が初めて確認されたのは、MC 0006年頃、ミキシングワールド南西に位置する辺境地域であった。
当時、中央から遠く離れた開拓地は力のみが全てであり、貧困や暴虐により命を失うケルバーが多かった。
混乱と絶望の中、自分たちはケルバーではなく、人間であり、人間らしく協力して助け合おう、という互助的なコミュニティから発展したと想定されている。
MC0017年頃からリザレクト内で急速に広まり、いまだに肉体を保持するリザレクト上層部をギガンテスとして称える「ギガンテス運動」へと発展、加熱していく。
ギガセンチネル教への熱狂は止まることをしらず、暴動が多発するようになる。暴動を力で鎮圧することが不可能であると判断したリザレクトはギガセンチネル教を国教に指定。
箱庭計画時代から肉体を保持し続けているFGの上層部を王族とした王政へと移行した。
国教となったギガセンチネル教はその勢力をさらに拡大、二代目国王ローガスの時代になると、教団のトップである教皇センチネルが実質的なリザレクトの最高権力者となっている
エグゼクトとの対立
ギガセンチネル教の教義はエグゼクトの自由主義、実力主義への対抗から生まれたものであるため、エグゼクト統一戦争の最中も各地で小競り合いが発生していた
たとえ、大総統ぜノヴァがエグゼクトを統一せずとも、大規模な衝突は避けられない情勢になっていただろう
ミキシングワールドでは数多くのギガセンチネル教徒が「センチネル!」と聖句を唱えながら、生身の肉体でアルミリフへと生まれ変わるその日を信じて生きているのだ
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